寂しい生活 稲垣えみ子

このエッセイは衝撃だった。 この21世紀において、冷蔵庫も洗濯機もテレビも電子レンジも あらとあらゆる家電がない人ってこの人以外に存在するだろうか。 無から有を作り出すのも大変なことだが、 有から無にすることもかなり勇気のある行動だなと思う。 …

騙されてたまるか 清水潔

たとえ、テレビや新聞、報道であってもそれが正しいなんて ないんだなと思った。 やはり、自分の目で見て聞くことそれが全てだなと思った。 犯人かもしれない人間に直接会って取材したり そのためにはるばる遠方へ赴いたり 身をはって報道する人は本当にすご…

私とは何か

対人それぞれに対して、口調とか態度とか変わる。 フランス人と話したらフランス語に変わるとか、 先生と友人とは口調も話す内容も変わるように、 自分が意識して変えているわけではなく 人に対応するようになっている。 だから、友人aと友人bの接し方が違く…

世界のエリートはなぜ美意識を高めるのか

まず結論から言うと、 1、論理的・理性的な情報処理スキルはAIなど人間じゃなくてもできるし、 すでに広がっていて、その先を求めるものが必要となるから 2、世界中の市場が、スピード、コストパフォーマンスよりも自己実現消費になっているから 3、シス…

ティファニーのテーブルマナー

綺麗な作法をして、眉をひそめる人なんていないから テーブルマナーは、心得ていて損はないと思う。 やはり、食事を共にするというのは、 その人の本質が垣間見れる場所でもあるし、 同じ場所で同じものを食べるという大事な時間だと思う。 そのちょっとした…

だれも知らない小さな国

自分の世界を持っているっていいよね だれにも、侵攻されず、だれも知らないけれど、自分だけの居場所 そういうものが必要だと思う。 それは、現実世界じゃなくても、物語の中でもいい。 この主人公のいいところは、普通すごいところを見つけたら 友達に自慢…

旅に出よう 近藤雄生

まず、旅って素敵だなって純粋に感動した。 自分の目で見て確かめるほど大事なことってないなって いくら、ネットが発達しようが自分の五感で感じるものほど大事なことって ないなと思った。 あと、国によって、概念が全く違う。 オーストラリアでは、イルカ…

少しだけ、無理して生きる 城山三郎

少しだけ無理して生きるというのは少しだけ努力してみるってことだと思う。 人間て生きたいように生きていたら、怠惰なものだし 辛いことから逃げようとしてしまうものだから。 やはり魅力がある人間になるためには、初心を忘れず、自分を持つべきだなと思っ…

考え方 稲盛和夫

やはり、この本も前向きに考えること、謙虚でいること、感謝を忘れないことが 大事なんだと。 綺麗事とみんなはいうと思うけど、でも本当だと思う。 あと、やはり逆境に打ち勝つ力って凄まじいと思うから 困難な状況っていうのは大事だと思う。 そういう時こ…

NASAより宇宙に近い町工場 植松努

諦めないことって簡単そうにできて実は難しい。 人からそんなのできないよって言われてそうなのかなって 思っちゃうし、何しろ続けることって楽じゃないから。 そして、先生がいないなら自分で学べばいいし、前例がないからといって できないことはないんだ…

松平家 心の作法 松平洋史子

さらっと読みやすいので、心が荒んでいる時や、疲れている時に読むといいかも。 やはり、女性で生まれてきた以上、気品のある女性になりたいもの。 外見だけではなく、内側から良い女性になりたい。 やはり、災いは口元からとはその通りで、気品のある女性ほ…

ビジネスマンの父より息子への30通の手紙 キングスレイ・ウォード

やはり人間、継続力が大事だなと再認識された。 それは、努力と言い換えられるものだがそれも正しい努力ではいけない。 そして、どんな困難や非難でも自分はそれをうけてどう思うかであって 実際それが自分に直接影響するものではないんだなと思った。 そし…

金平糖の降るところ 江國香織

恋愛に概念ってないなと思った。 アジェレンの気持ちわかる。 好きってその人が全てになるよね。 世の中がその人が中心で回ってしまう。 でも、欲しいなら奪えばいいっていうのは すごくじんわりきた。 倫理的におかしいとか そういうの超えるよね。 人って …

美しくなるにつれて若くなる 白州正子

考え方に寛容さがあるのは、金銭的に困ったことがないからなような気がする。 戦争で、不自由な生活を強いられた時もあったようだが、 基本的には何も不自由なく暮らしてるので そこから寛大な気持ちって芽生えるのだと思う。 マザーテレサも、お釈迦様も最…

蓼食う虫 谷崎潤一郎

夫婦って何って考えさせられる小説だった。 結局、好きとか燃え上がるような恋って落ち着いていってしまうもので 夫婦って一緒にいて自然ならばいいのではないかと思う。 妻も不倫をしたくてしているわけではなく、ただ夫の不満を外に求めただけ であって本…

人間とは何か

実に奥深かった。 まず、自分の中で考えるということは一つもできなくて 外から働きかけたことでしか、考え行動することができない。 そして、誰かのためにやっていると言っても、 結局は自分の利益になるようにしか人は動かないものである。 人間も機械と一…

卍 谷崎潤一郎

光子という人は本当に末恐ろしい。 男も女も性別関わらず、取り込んでしまう。 それは、彼女自身の容姿が美しいのはもちろんだけど うまく崇拝させるテクニックを持っている。 自分のことを好いてくれている自分が好きといった具合。 それに加えて、周りの人…

拝啓本が売れません

私も小説を書こう、書こうと思って最後までかけた試しがないけれど 書いてみようかと、 とは言っても本が売れないこの時代に 正統派純文学を書いても当たらないのはわかるけど自分は 書きたい。みたいなジレンマに陥っていたけど ここは割り切らなければなら…

しょうがの味は熱い 綿矢りさ

相手に依存してしまうのはすごくわかる。 そう、相手が全ての人生になると相手は次第に冷めていってしまう んだよね。 難しい。 だから、恋に恋している時って一番うまくいかない。 相手にこうしてほしいと願うのと相手のために自分がどこまで 寄り添えるか…

かわいそうだね? 綿矢りさ

かわいそう。 私はこの言葉を投げかけられるのが大っ嫌い。 なんか見下されてる感があるから。 実際に人に親切にするとか手助けするって かわいそうからきていると思う。 そう、この主人公も百貨店でバリバリ働いて 可愛いお洋服をきこなすそれなりにいい女…

スクラップ・アンド・ビルド

人間って楽に慣れてしまったら終わりなんだなと思った。 何かしらの苦痛というか鍛えなければどんどん衰えていく、 だから、老人に手を差し伸べるのもそれは結局自分のエゴでしかなく 本当にその人を助けたいと思うのであれば、自分でできるように支援する …

痴人の愛

女の美は時として男を狂わせる。 屈服させることができる。 それは、美=悪になりうるんだけど 本人が満足しているのであればそれでいいんじゃないかなとは思う。 結局、彼女を切り離しても忘れることができないから。 これが大正時代に書かれたものとは思え…

わかれ

自分ひとりが幸福になる時は必ず誰かが その分量だけの不幸を引き受けてくれている

雪国

川端康成の名作中の名作である。 徒労とは骨を折って働いても役にたたないことという意味 島村はきっとその徒労に惹かれたんだと思う。 都会にいると損か得かでしか人は動かなくなるけれど 田舎の一見都会の人からしたら無意味である行動に美を感じる だと思…

かがみの孤城

ファンタジーな作品は読まないけれど なかなか、伏線が凝っていて面白かった。 私も、中学校の頃に人間関係で悩んでいたこと があってその時のことをふと思い出した。 どんな時代、どんな状況にいてもいじめや家庭環境が いいとは言えない状況って起こりうる…

君たちはどう生きるか

マンガにもなって今再び読まれてる本らしいですね人は皆最初は自分中心に物事を見るけれど客観的に物事を見れるようにならなければ行けないそれが出来る人もいれば一生分からないままの人もいるけどそれだと世の中の本当のことは分からないままになるそれは…

肉体の学校

やはり、三島由紀夫。 女性がとてもかっこいい。 でも、自分を心から愛していないんだろうなという 男性に惹かれてしまう。 これって女性の心理なのかな。 私も強くなりたい。 どんなに男に振り回されても、自尊心は全く失われてない。 それが、自分の鎧とな…

意識のリボン

綿矢りささんの表現は現代人の的をえていて 読みやすいし、何しろすっとくる。 きっとこういうのが受けるんだろうなとおもう。 堅苦しくなく、でもわかるっていう小説が。 例えばウォーターサーバーに注ぐ時検尿を思い出すけど、逆の時は思い出さないとか。 …

烈しい生と美しい死を

貞操ってなんだろう。 結婚ってなんだろうって考えさせられる小説であった。 自分の思うように生きるって難しいよね。 反対に誰かが犠牲になるからね。 特に結婚をして、子供が生まれた場合はやはり犠牲となるのは 子供だから、子供を犠牲にしてまで自分は自…

三島由紀夫レター教室

ただ信じなさい。信じて愛しなさい。それ以外の方法はありませんよ。 疑り出したら、女の顔はすぐ醜くなって、相手から嫌われしまいます。 まさにその通り、 いろいろ気になりだしたら、キリがない。 でも、気になっちゃってその真実を知ろうとするんだけど …