卍 谷崎潤一郎

 

光子という人は本当に末恐ろしい。

男も女も性別関わらず、取り込んでしまう。

 

それは、彼女自身の容姿が美しいのはもちろんだけど

うまく崇拝させるテクニックを持っている。

 

自分のことを好いてくれている自分が好きといった具合。

それに加えて、周りの人間をぐちゃぐちゃに搔き回すのが

大好き。

 

自分が一番じゃなきゃ嫌なタイプ。

 

観音様みたいに、崇められたいみたいな。

そして、みんな光子にはめられているって

わかっていてみんなはまっていくのが面白いね。

自ら、はまりにいくようなものだからね。

 

彼女を魅力的にさせているのは、

可愛らしくもあり、憎いからなんだろうね。